先月、娘から「これ観たい!」と言われて観に行った、
ジャンポール・ゴルチエの激動の半生を描いた舞台 『ファッション・フリーク・ショー』。

最初は「ファッションショー的?どんな感じなんだろう?」と思っていた。
でも、幕が上がった瞬間 目が覚めるような光と音の洪水。
音楽も衣装もダンスもとにかくエネルギッシュ!
少し過激で、「娘と一緒にこんなの観て大丈夫かしら!」と
ちょっとドキドキしたけれど・・・
でもその“過激さ”の奥に、ちゃんとメッセージがあり、それは娘にしっかりと刻まれたよう。
「すべての人は美しい」
そんな声が、音と衣装とダンスのすべてから聞こえてくるようだった。年齢も性別も固定概念もすべて関係ない。
途中で、避妊具が配られる場面もあって、ちょっとびっくり。ゴルチエはエイズ撲滅活動にも力を注いだ人らしい。愛する人をそれで失ってしまったから。。
音楽も印象的だった。
私には懐かしい80年代の曲が多くて、「あの頃の空気!」と胸が熱くなった。
一方で、娘は初めて聴くメロディに目を輝かせていて、そこからすっかりハマっている。
そして終演後、娘が言った。
「もう一回観たい!!お願い!!」と。。 こういう舞台が娘に刺さったという事実にびっくり。このJKの感性、私は理解できない、、だけど、大事にしたいと思った。
ちなみにその場で次回公演を予約すると1割引だそうで(笑)
気づけば、母娘で2回目の観劇が決定。
2回目は、ちょうどドレスアップ推奨日だった。
劇場に集まる人たちが、それぞれ思い思いのファッション(もちろんジャンポールゴルチェの装いが多かった)で来ていて、
ロビーはまるで小さなショーのよう。みんなが自由に、自分らしく装っていて、
その空気にいるだけでワクワクした。

2回目は、ステージの細かいところまでじっくり観られて、とても満足。考察も進む進む。。

恐らく自分だけでは、絶対観に行かないであろうこの舞台。今回新しい世界を娘に教えてもらった気がします。