個展「坂本龍一|音を視る 時を聴く」感動体験

現在私が会社員として働く所はフルリモートワーク。
2020年3月からなので、早5年この生活です。
(快適過ぎて出社する仕事には戻れる気がしません。若い社員が多く鬼速チャットの企業文化なので成り立っているのかもしれませんね。)

という訳で、休日には、どうしても外に出掛けたくなる私です。
平日の休みにはひとりまったり、カフェや美術館に行くことが多いです。

最近行ったのは東京都現代美術館で開催中の「坂本龍一|音を視る 時を聴く」

東京都現在美術館で3月30日まで開催です。大人2,400円

昭和に青春時代を過ごした私は、YMOの曲を当時習っていたエレクトーンで弾きまくり、姉が購入したアルバム「増殖」に度肝を抜かれ、「いけないルージュマジック」をテレビで何度も見て、映画「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」に涙しました。教授のラジオも聞いてたっけ、、、。最盛期の坂本龍一の才能を思い切り浴びていました。

今回開催されている個展は 音楽家であり、アーティストとしても知られる坂本龍一の大型インスタレーションを包括的に紹介する、国内初の最大規模のものです。 
私が行ったのは2月の平日だったので、すぐ入れましたが終了に近づくにつれ、混雑度も増している模様。
この個展では様々なアーティストとの協働を通じ、音を展示空間に立体的に設置する試みをされています。
映像作品が中心で、どれも不思議とずっと見ていられるような作品ばかりです。

凡人の私には不思議な世界過ぎますが、理解しようとするのではなく、感じないといけないんでしょうね。。

水を使った人工の霧で覆った「霧の彫刻」

写真禁止のスペースには直筆のメモが並んでいる所も。頭の中を垣間見れるようで、これが非常に興味深かったです。
「理論と推論では50パーセントが限界。勘は50%を超える」という言葉も。。なるほど、、と うなるしかない私です。

そして一番心に響いたのが、こちら↓のパフォーマンス。97年に実際に坂本が演奏したMIDIデータとその様子を撮影した映像データから再現展示を試みています。本当に坂本龍一が弾いているみたい。。ピアノの鍵盤もその通りに動きます。今となっては新しい技術でもなんでもないようですが、ずっと演奏を聴いていたくなりました。

坂本龍一の姿は半透明でガラスに映し出されています。音楽を視覚化させるグラフィックも面白い

実際に目で見て感じて頂きたいと思います。今月末までなので、興味のある方はぜひ!