子宮頸がんワクチンの接種を逃した方は今月末までに1回目接種を!

先週は、福島県郡山市 と 千葉県成田市で 女性の健康セミナー を実施しました。

郡山市のキャラクター「がくとくん」。郡山が音楽都市だと初めて知りました!

1年前までは、オンライン開催がほとんどでしたが、現在はリアル開催も半分以上になっています。お客様の反応が直接感じられるのは毎回非常に学びになります。

子宮がんについて話す時には、「子宮頸ガンワクチン」についても必ず触れる事になります。セミナー受講者の方もそこの部分の関心は高いように思われます。

2013年4月に日本でもやっと公費でのワクチン接種が始まりましたが、その直後から重篤な副反応の報告が相次ぎ、そこから9年もの間、「積極的勧奨」が中止されてしまいました。
積極的勧奨中止というのは、各自治体から、対象者全員に個別案内がされていたのが中止となってしまった、という事です。
よって当然ながら、その間の接種率は1%未満に落ち込みました。

現在は、安全性に問題は無いという事で、積極的勧奨は再開されています。
公費の対象年齢は、小学校6年生から高校1年生の女子です。

尚、積極的勧奨中止期間に ワクチン接種の対象年齢だった方(1997年4/2~2008年4/1生まれの方)で、その機会を逃してしまった方は、今、「キャッチアップ接種」という事で公費で受けられますので、ぜひ、検討されることをお勧めします。
HPVワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

期間は来年3月までなのですが、このワクチン接種を完了するには、2回~3回接種が必要です。
完了までに少なくとも半年間はかかるので、希望される方は今月までに1回目を接種する必要があるのです。
ワクチンを打つか(娘さんに打たせるか)どうか迷う事もあるでしょう。
最後は自分で判断する事になるとは思いますが、正しい情報を基に、正しい判断をされる事を切に願います。

ちなみに、接種対象年齢にあたる私の娘は、少しも迷う事無く、接種しました。
接種後、何か症状が出るかどうか、もちろん若干の心配はありましたが、何事もなく接種完了した今は、「将来子宮頸がんに罹患する確率を8割減らすことができた」と親としては安堵の気持ちでいっぱいです。(もちろん100%ではないので、20歳からの検診は必須です)

娘は9価ワクチン(9つのウィルスの型を防ぐ)を接種しました。
15歳未満で1回目を接種すれば2回接種で完了

若い女性の罹患率が高い子宮頸がんが日本から撲滅されるのを願っています。