群馬旅<2> 世界遺産 旧富岡製糸場 で 近代史の一端を学ぶ

前橋の「白井屋ホテル」に泊まる事がメインの目的だった今回の群馬旅。

せっかく群馬に行くのだから、他に見るべきところは・・・と色々調べていたら、そうだ!世界遺産があるじゃないか!と 気づき、行ってきました、富岡製糸場

富岡製糸場 入り口

富岡製糸場は、明治5年(1872年)に明治政府が日本の近代化のために設立した模範器械製糸場です。生糸を輸出する為に、たくさんの工女がここで働いていたんですね。

経営母体は 官営 ⇒ 民間(三井) ⇒ 原合弁会社 ⇒ 片倉工業 ⇒ 富岡市所有(現在)

と 変遷していますが、1987年に操業が停止した後も 現在まで ほぼ変わらぬ姿で残されている事に感動します。

2014年に世界遺産に登録され、同年に国宝にも指定されています。

時間があえばガイドツアーに参加される事をお薦めします。

繰糸所(国宝) 建物はトラス構造で柱が無く広々・・・

東置繭所(国宝) 乾燥させた繭を貯蔵していた倉庫

↑ 本物の生きている蚕!

創業当時の指導者だったフランス人が飲むワインを見て「工女の血を飲んでいる」という噂がたち なかなか工女が集まらなかったという話など、ガイドツアーに参加すると興味深いお話しがたくさん聞けました。

小学校高学年くらいの少女が全国から集められた、、と聞くと過酷で可哀そうなイメージでしたが、勉強も(マナー等も!)しっかりと教えてもらえ、数年間ここで技術やスキルを習得した後はそれを今度は指導者として全国に伝播していった、との事で、歴史は色々なとらえ方がある、と改めて思いました。

世界遺産に登録された年は観光客も跳ね上がった様ですが、今は 見学者も激減している様子・・・

見ごたえ充分な富岡製糸場、またたくさんの見学者であふれる事を願うばかりです。