バルセロナ、サンセバスチャンに行く前に読んでおいて本当に良かったと思った本を2冊紹介します。
◆ガウディの伝言(光文社新書) 外尾 悦郎
サグラダファミリアの石工職人として40年働いている外尾氏。今は主任彫刻家。その外尾氏だからこそ語れるガウディの人間性、後世に伝えたかった事があり、日本人だからこそ伝えてくれて良かったと思えました。これ読む前はサグラダファミリアはとにかく奇抜なデザインの未完の塔、、くらいしか知識がありませんでした。実は非常に理にかなっており、エコであり、計算され尽くされているけれど職人たちの力やアイデアを引き出させている、、、ガウディの人間力、すごい。
これを読んでからサグラダファミリアやグエル公園行くと、やっと会えた、、、という気分になります。現地で外尾さん作業してないかな、とちょっと辺りを見回してしまいました。
そして妙に納得した文面がこちら↓
「ものをつくる人間をダメにする確実な方法は、全体を考えさせず、細かい作業をひたすら義務としてやらせることです。そうするともう、現場での新しい発想が生まれてこなくなるだけでなく、いかに手を抜くかということばかり考える人が現れ、図面通り100パーセントのものすらできなくなる(また、そもそもの図面に誤りがあった場合にも、職人たちの直観によって、それが「おかしい」と指摘されることも起こりにくくなります)。そうして作業を急がせれば急がせるほど、ずさんなものができ上がっていく」43ページ
外尾さんがここから眺めるサグラダファミリアが好きと書いてあった所で撮ったつもりですが、、あっているかどうかはわかりません↓
◆人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか- スペイン サン・セバスチャンの奇跡(祥伝社新書)
高城 剛
出で立ちやハイパーメデイアクリエイターとかいう肩書きや結婚で下世話なイメージがありますが、こんな文章書くのね、とちょっと意外でした。
雨が多くて田舎で何も取り柄がない街、これを逆手に取って美食の街として、世界中から観光客を集める様になった、、。レシピを公開し合い、街全体としてのレベルを上げるというオープンマインド。
そしてサンセバスチャンの人々はとても真面目、というのも現地で仕事ぶりを垣間見ただけでも納得しました。
発行が2012年とちょっと古いですが彼おすすめのバル、とても美味しかったです。
2冊とも、読みやすくわかりやすい、そしてとても旅が楽しみになる、、おすすめです。
人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡(祥伝社新書284)
- 作者: 高城剛
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2012/07/01
- メディア: 新書
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